パースペクティブ 終わりの始まり

Pers.

2009年12月31日 23:00



パースペクティブはおぐらい森を歩いていた
蕩然とした道行きに身をまかせさすらう

想いのしたたりが
水鏡に波紋をえがくように思索の湖面にひろがり
消尽していく

・・・・「自由」について

純粋な自由はありえるのか
永遠と同じくそれを語ろうとすればそのもから遠ざかってしまう
条件のない自由は不可能だ
少なくも身体性にとらわれた実存在の自己から解放されないかぎりは。

では条件つきの自由を考えよう

たとえば

求めない
所有しない
執着しない
苦しまない

好かれることを欲しない
嫌われることをこわがらない
だれかの思いに左右されない

素直
本能

世界に対して愚かであること
忠実に愚かであること

それは0番めに存在するもの
放浪の愚者・・・・

さて

パースペクティブは少しだけ立ちどまる
そこは変わらぬおぐらい森の中である

だが今はまったくちがう場所に見えた

世界が
自らの中で変わる瞬間


ジブン